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校長あいさつ

女子教育の中に生きる仏教の心

学校法人四天王寺学園 四天王寺高等学校・四天王寺中学校は初代校主吉田源應大僧正が大正11年(1922年)に聖徳太子の志を受け継ぐ教育実践の場とし設立し、令和4年に創立100周年を迎えました。開校以来、聖徳太子の「和のご精神」を礎に、生徒一人ひとりの個性と能力を伸長し、自らを律する豊かな知性と高い志を併せ持つ、慈悲の心に満ちた女性の育成を実践してまいりました。そして、今や全国屈指の女子進学校としての評価を受けるようにもなりました。しかし、更なる100年に踏み出す一歩として、未来に向けた成長を導く教育を目指し、生徒はもちろんのこと、学校自身が新たな挑戦を続け生徒と共に成長していく学び舎でありたいと考えています。社会は大きな変革期を迎え、これまでの常識や経験則が通用しなくなりました。しかし、変わらぬもの、変えてはならないものを大切に守りながら次世代に活躍できる人材を輩出し続ける。混迷な時代であるからこそ、四天王寺の教育が真価を発揮すると確信しております。
四天王寺での体験、学び、発見を通じて仲間と切磋琢磨することは「一生の友」「一生の宝」を得ることになるはずです。中学高校時代は人生において最も豊かで成長著しい時代です。多感な時期であり多くのことを吸収し、社会に対しても多様な視点を持つようになります。その成長の過程では大きな達成感を味わい自信を深めることもあれば、厚い壁にぶつかり苦い挫折感を味わうこともあるでしょう。しかし、学校という場所で経験したその一つひとつがその後の人生の礎となり、皆さんを成長させてくれます。
本校では困難な現状から目を背けることなく「忘己利他」の精神を培い、新しい社会を切り開いていく人材を全力で育みます。

校長 中川 章治

教育方針

将来希望する世界で活躍できる学力を養成しています。

学ぶということは学校生活だけで終わる課題ではありません。社会で活躍する人とは、常に自分を高めるための努力を続けられる人に他なりません。しかし、その土台には新しい知識を理解し、吸収し、実践できる根源的な学力の養成が不可欠です。本校では長い歴史の中で女子に適した教育方法や生徒指導法などを進化、発展させながら作り上げてきました。徹底した教科指導、日々の反復学習による知識の習得、活用を学年に応じて行っています。さらに、女子校としての特長を最大限に生かした舞台発表やクラス対抗の学校行事などを通じて現代社会に必要なプレゼンテーションカや企画カ、協調性を養いながら知識を柔軟に活用できる力を養成します。

円満で深い人間性を備えた女性を育みます。

大きく物事が変化する時には冷静で柔軟な思考力、そして、失敗に挫けない精神力が求められます。加えて他者を思いやれる優しさと包容力を兼ね備えた人間であって、はじめて多くの人に信頼され、新しい時代を切り開いていくリーダーになれると考えます。本校では毎朝の朝拝や仏教の授業、授戒会などの宗教行事を通して、社会から日々受けている多くの恩恵に感謝する心を忘れず、自分の為ではなく、他人の為に尽くすという 「忘己利他」の精神を学びます。そして、社会において一人の自立した人間として、女性として誇りと責任を持って生きる豊かな人間性を育みます。

個性を充分伸長できる教育を行っています。

いくら豊富な知識と高い能力を備えていたとしてもそれが発揮されず、個々の中に留まっているだけではその価値を社会に還元することはできません。本校は聖徳太子様が説かれた「和のご精神 」を礎に、人々の幸福や繁栄に寄与できる人間教 育の学び舎であることが、開校以来目指してきたところであります。知識の習得と実践、学内外の様々な体験を通じて、高い志を持つ者同士が切磋琢磨しながら互いにその違いを認め、尊敬し合い、共に伸びていく嬉しさを知ることで、強い信念に貫かれた、個性を輝かす人間に成長できると考えます。