【令和2年掲載】
(経 歴)
2014年3月卒業
京都大学工学部建築学科 2018年度卒業
京都大学大学院工学研究科建築学専攻 2020年度卒業
株式会社竹中工務店 設計部
建築の設計デザインをしています。今はある建築物の外観デザインを日々試行錯誤しながら考えています。
建築は、すべて意味を持つかたちではないといけない一方で、同時に美しいものでなければなりません。良い建築を設計にするために、人の生活と、社会と、自然と、文化と、芸術と…いろんな側面について考えられるようになりたいと思っています。
これから自分のデザインした建築がどんなふうに使ってもらえるかを想像しながら、良い設計ができるように日々がんばっています。
家の近くの進学校であるため受験をしました。
女子校に入ったらのびのびできそうだなと感じ、四天王寺中学を選びました。
高校2年生の時に参加したオープンキャンパスで聞いた教授の話が印象に残り、大阪大学法学部に進学を決めました。大学では法律相談部に所属、ボランティアで毎週開催する無料法律相談にたくさんの地域の方が相談にいらっしゃいました。自分が学んだことが相談者の解決に役立つことが嬉しく、また指導にいらっしゃるOB・OGの現役弁護士と接するうちに、私も弁護士になりたいという思いを強くしました。
女子校である四天王寺では、一般社会が持つ性別の枠組みというものを持ちません。中高の6年間は自分を性別の既成概念の中に収めるのではなく、自分はひとりの”人間”であるという意識を持つことができていたと思います。
そのような経験から大学入学以降も、自分の性別を理由に遠慮する必要はないと思っています。また四天王寺に通う生徒たちはみな、自己意識が強く、尊敬できる仲間ばかりでした。そのようなハイレベルな環境に身を置くことで自分も頑張れました。レベルの高い環境であるがゆえに、悩みも多かったですが、負けることをたくさん知れたので良かったです。
膨大な宿題と小テストで、とにかく勉強の基礎の体力を鍛えてもらえました。学問をおもしろいと思えるようにはある程度の練習や苦しみを味わわなければなりません。その訓練をしてもらったことで、学ぶことが楽しい!という気持ちを持つことができました。
勉強を面白いと思うところから始めてみてください。私も中学生までは勉強を楽しいと思えませんでしたが、ある程度のラインを乗り越えると、どんどん理解がすすんだり、いろんな学びが結びつき、一気に日常生活で見えるものが変わったり、自分で新しいことを考えたい!と思えるようになります。
失敗しても、学ぶことの楽しさを得られればそれだけで人生の貴重な財産になると思います。